良質な脂質が摂れるアボカドを食事に取り入れよう

良質な脂質が摂れるアボカドを食事に取り入れよう

2020.11.25

脂肪が体に良いとはなかなかイメージできない方が多いかもしれません。ですが、バランスの整った食事に、良質な脂質はとても大切です。食事から脂質を完全にカットすることはできませんし、カットするべきではありません。ほかの栄養素と一緒に適正量を摂るよう心掛けましょう。

アボカドなどの良質な脂肪源を食事に取り入れれば、心臓の健康を損なわずに、脂質とほかの栄養素をバランスよく摂取することができます。良質な脂質をつくるのはどんな栄養素なのか、アボカドのような良質な脂質がなぜバランスの取れた食事につながるのか、ご紹介します。

食品に含まれるわずかな脂質

脂質は、タンパク質、炭水化物などと同じく、私たちにエネルギーを提供してくれる必須のマクロ栄養素の1つです。カロリー密度の高いものなら、1gあたり9カロリーを供給しますが、これは、タンパク質や炭水化物の2倍以上。私たちの体が必要とするエネルギーを、より少ない食物から摂取することができます。

また、良質な脂質はビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどの栄養素の吸収を助けます。これらの栄養素は脂肪組織に蓄えられ、素晴らしい働きをしてくれます。たとえばビタミンEは、免疫システムを強く保ち、体の組織を損傷から守ってくれます。

良い脂質VS悪い脂質

良い脂質と悪い脂質について理解するには、まず善玉コレステロールと悪玉コレステロールの違いを理解する必要があります。悪玉コレステロール(LDL)は名前の通り、血管に蓄積されると、心臓発作や脳卒中のリスクが高まる、悪いコレステロールです。対して善玉コレステロール(HDL)は、コレステロールを肝臓に運んで体から排出したり、悪玉コレステロールの増加を防いだりといった働きをする、良いコレステロールです。

アボカド イメージ画像

アボカドには、優れた不飽和脂肪酸が含まれる

アボカドの脂質のうち、75%は不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸は「悪玉」コレステロールを上昇させない種類の脂質であり、体に必要な脂質は摂取できるという優れもの。 メキシコ産アボカドを食事に加えれば、悪い脂質(飽和脂肪酸とトランス脂肪酸)ではなく、一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸などの不飽和脂肪酸を摂ることができます。

悪い脂質とは?

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸にあたる「悪い脂質」は、悪玉コレステロール(LDL)値を上げます。飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを上昇させ、脂質は悪玉コレステロールを増やし、そして善玉コレステロールを減らしてしまうので、どちらも心血管疾患のリスクを高める可能性があるのです。

良い脂質とは?

アボカドは、悪い脂質を良い脂質に変えるのに適した食材。アボカドの脂質の75%以上は良質のものと見なされており、心臓の健康にもつながる万能なスーパーフードといえます。日常の食事にアボカドをより取り入れてはいかがでしょうか。

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アボカドの栄養と効能
アボカドの栄養成分表

出所:
https://avocadosfrommexico.com/blog/nutrition/get-the-goods-avocados-as-a-source-of-good-fats/