食べた後の種を育ててみよう! 親子で楽しむ “アボカド栽培”

食べた後の種を育ててみよう! 親子で楽しむ “アボカド栽培”

2020.2.17

食べ終わったあとに残ったアボカドの種を育てると、立派な観葉植物になるのをご存知ですか? 室内の限りあるスペースで栽培でき、インテリアとしても楽しめるアボカド。家族みんなで育ててみるのはいかがでしょうか。

アボカドを発芽させよう!

アボカドを水耕栽培して観葉植物にする、というのはとても人気があり、インスタグラムやツイッターなどのSNSでも #アボカド栽培 #アボカド栽培記録 などのタグがついた投稿がたくさん見られます。

メキシコのアボカドであるハス種アボカドは、気温(室温)と日当たりなどの条件が揃っていれば、発芽させるのは比較的簡単。ただし、冷蔵庫で低温保存されていたアボカドの種は発芽しにくいのでご注意を。試しに種を水に入れてみると発芽するものとしないものがわかります。浮いてくるものは栄養分がすでに使われてしまっているため発芽は難しく、反対に沈むものはまだ内側に栄養が保たれている証拠。アボカドの栽培にはこちらを使いましょう。また種は乾燥に弱いため、食べたあと放置せずその日に栽培をスタートするのがおすすめです。

■用意するもの

・アボカドの種
・瓶やグラスなどガラス製の容器
・爪楊枝3~4本

アボカド栽培

■手順

1)アボカドの種をきれいにして、爪楊枝を種に刺す

果肉を取り除いたあとの種を水で洗い、ついた果肉や脂肪をきれいに流します。その後、尖った方が上になるようにして、周囲から中心に向けて、爪楊枝3~4本を軽めに刺します。場所は尖った先から1/3程度がお薦めです。爪楊枝を刺すのは、発芽を促すのもありますが、瓶などに種が落ちないようにするためです。

2)瓶に入れて、水に漬ける

先程刺した爪楊枝が瓶の縁に引っかかるようにして、水に落ち切らないようにします。そして、種の下半分程度が浸かる程度に水を入れて、セット完了。日当たりの良い場所へ置いて下さい。

3)芽と根が生えるまで、水を取り替えながら待つ

アボカドは暖かい土地生まれの植物。発芽させるにはある程度暖かくないといけないので、春に始めるのがおすすめです。寒い時期にスタートする場合は室温を温かく一定に保つように調整しましょう。容器の水は適時取り替えてあげながら、発芽を待ちます(水を腐らせないのが重要なので、季節によりますが、2-3日に一度等でも大丈夫です。不安な方は毎日替えましょう)。
発芽までにかかる期間は栽培時期にもよりますが、だいたい2~6週間程度かかります。しばらくすると茎がぐんぐんと伸び、葉がつきます。さらに根も生えてこちらもどんどん伸びてきます。

育ってきたら植え替えを

根が長くなってきたら、土栽培に切り替えるとさらに大きく育ちます。
深さのある少し大きめの鉢に水はけのよい培養土を入れます。伸びた根に傷をつけないように注意し、そのままの形で植え替えてあげましょう。種を半分程度、土の上に出して下さい。初めは15-20cm程度の鉢から始めて、徐々に大きくすると良いでしょう。
成育期である春に肥料を与えると大きく育ちます。若木のうちは寒さは大敵。冬場は室内に入れてあげてください。

子どもと一緒にアボカド栽培の観察日記を付けよう

水耕栽培で根が伸びる様子などもじっくり楽しむことができるので、お子さんと一緒に観察日記を付けるのもおすすめです。「植物は種から発芽し、そこから葉が芽生え、茎や枝が伸び、大きくなっていく」という植物の成長のプロセスを、キッチンやリビングなど身近な場所で観察できますよ。 残念ながら受粉して、実を付けることはかなり難しいので、実を採って食べることはできませんが、成長すると大きな色濃い葉が美しい、立派な観葉植物になるので、目で楽しんでください。
ただし、アボカドは本来、20メートル程まで育つ植物です。鉢植えから庭に地植えした場合は適度に剪定(せんてい)したりして、大きくなりすぎないように管理してください。

出典
https://avocadosfrommexico.com/avocados/
https://avocadosfrommexico.com/blog/how-to/digging-in-avocado-gardening-process/